
更新:2024-12-23
前回#04耐震スリット工事のメリットとデメリットでは、現在注目されている「耐震スリット工事」についてお話ししました。
#00~#04でお話ししてきた通り、日本は地震のリスクが常に存在する国です。そのために建物の耐震性を高めることは喫緊の課題です。耐震補強は、地震によるあらゆるリスクを低減し、地域全体の安全性を向上させ、災害時には迅速な避難を可能にする基盤を整えることができます。
そして耐震スリット工事は、施工が容易で短期間に実施できる上に、経済的なメリットも享受できる非常に有効な耐震補強手段です。
現在、耐震補強について検討されている方々!耐震補強の選択肢の一つとして【耐震スリット工事】をぜひ検討してみてください。
各サイトや論文に掲載されている耐震補強費用概算を載せておきますので、ご参考までに。
耐震補強費用概算例 引用:総務省消防庁耐震化促進資料
・鉄筋コンクリート壁補強:150~300 万円/枚。RC 造で通常使用される補強方法。
・鉄骨耐震ブレース補強 :200~400 万円/枚。S 造で通常使用される補強方法。窓面を閉塞せずに採光・通風を阻害しない補強。
・開口部(窓他)閉鎖 : 30~100 万円/箇所。開口部を鉄筋コンクリート壁で塞ぎ、耐力壁にする方法
・補強鉄板壁 :300~400 万円/枚
・柱鋼板巻き :50~200 万円/本
・柱繊維巻き :80~200 万円/本、無騒音施工で工期も短い、耐火性能を要求される柱・梁では耐火処理が必要となる。
・制震装置 :200~500 万円/個所。鉄骨耐震ブレース補強に較べ補強 箇所を少なくできる場合があり、耐震補強工事全体では安価になる場合がある。
概算耐震補強費用
引用:岡田裕著「鉄筋コンクリート造学校建築の耐震性能と耐震補強費用効果」日本建築学会大会学術講演梗概集P511-512 2004.3
・補強ブレース350万円/ヶ所
・RC壁補強150万円/ヶ所
・柱補強40万円/ヶ所
・構造目地10万円/ヶ所
補強方法 | 強度の増加 | 靭性の増加 | 補強工事費用 |
鉄骨ブレース | 可 | 可 | 高価 |
RC壁補強 | 適 | 不可 | 普通 |
柱補強 | 不可 | 適 | 普通 |
耐震スリット | 不可 | 適 | 安価 |
弊社は耐震スリット工事の中でも、耐震スリットにより特化した【ノンピック工法】を使用した工事を行っております。
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