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#02 耐震補強の目標と役割

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#02 耐震補強の目標と役割

更新:2024-12-13blog1-2-1.jpg#01なぜ耐震化が必要なのかでは、いかに建物の耐震化が重要であるかをお話ししました。

そもそも耐震補強とはなにかですが、建物が地震に耐える為に設計や改修することであり、倒壊リスクの減少に有効な手段です。
特に古い基準(旧耐震基準:1950年から1981年5月31日まで適用された基準)で建てられた建物は、現行の耐震基準(新耐震基準:1981年6月1日以降に施行された基準)を満たしていないことが多く、改修が必要とされています。この建物改修の目安として、耐震性能(IS値)というものがあります。
blog1-2-2.jpg具体的には、建物のIS値(耐震性能指数)を0.6以上、学校や病院などの避難施設あるいは救助施設はIS値0.7以上にすることが推奨されており、これにより建物の安全性が大きく向上します。
また、耐震補強は個々の建物だけでなく、地域全体の防災力を高める重要な要素です。地域での耐震化が進むことで、周囲の建物の安全性が向上し、地震発生時の被害を最小限に抑えられます。耐震化された避難所や避難経路の整備は、迅速な避難行動や緊急搬送の観点からも不可欠です。

耐震補強は、日本で生活するうえでとても重要な工事であるといえます。しかし、現時点で日本の耐震化率が100%になっていません。
なぜ地震大国日本で建物の耐震化率100%が実現しないのでしょうか。

つづき#03耐震補強のメリットとデメリットへ

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