
更新:2024-12-23
前回#03耐震補強のメリットとデメリットでは、耐震補強のメリットとデメリットについてと耐震補強導入が進まない現実をお話ししました。
#04では、耐震補強の中でも注目されている工法「耐震スリット工事」のメリットとデメリットについて紹介します。
耐震スリット工事のメリット
- コスト削減と費用対効果の向上: 耐震スリット工事は、他の工法に比べてコストを抑えることができるため、予算が限られた場合や迅速な耐震対策が求められる場面で非常に有効です。長期的に見れば、耐震化により保険料の削減や資産価値の向上が期待できるため、高い費用対効果を得ることができます。
- 期間の短縮: 耐震スリット工事は比較的施工が簡便で、工期が短縮できるのが大きな特徴です。通常の耐震補強工事では大掛かりな改修が必要となる場合があります。
- 外観の保全: この工法は建物外観の変化がほぼ無く、建物の美観を保ちながら耐震性を向上させることができます。
このように、耐震補強のデメリット部分を解消しながらも建物の耐震性能を向上させることが可能な工事になっています。
耐震スリット工事のデメリット
- 工事が簡単なため安易に行われる可能性があり、工事管理に留意。
- 靭性は向上するものの、耐力は減少する。(初期計画段階で構造計算がクリアされている前提の話です。)
- 適用できない物件がある
メリットだけではなく上記のデメリットも存在します。どのような建物にも耐震スリット工事が適用できるわけではないため、耐震診断や設計の段階で工法の検討が必要になってきます。
つづき#05まとめ:耐震補強と耐震スリットについてへ
弊社は耐震スリット工事の中でも、耐震スリットにより特化した【ノンピック工法】を使用した工事を行っております。
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